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角膜にもヘルペスはうつる!痛みや痒みを伴うこともある

2020年06月18日

ヘルペスと言えば唇や性器にできるものだと思っている人がいるかもしれませんが、目の角膜にもできることがあります。角膜ヘルペスとは角膜にヘルペスウイルスが感染したもので、痛みや痒みの症状を伴います。唇や性器にできるもととなる単純ヘルペスウイルス1型によって引き起こされるということです。

多くの人はヘルペスウイルスに実は感染しているということですが、多くの場合は発症せずに一生を終えることになります。しかし、体力の低下や過労など免疫機能の低下によってウイルスが活発に働き、角膜などに何らかの症状を引き起こします。一般的には唇や性器に症状を引き起こすことになりますが、角膜ヘルペスという形で感染することもあります。他のヘルペスに比べるとメジャーな感じは無いかもしれませんが、10%程度の人は角膜ヘルペスにかかると言われていますので、注意を要します。

角膜というのは外側から上皮・実質・内皮の3層構造になっており、どこに角膜ヘルペスができるのかによって症状や治り具合が全然違ってきます。ヘルペスは自然治癒することもありますが、角膜ヘルペスをそのまま放置すると混濁をきたすことになり、視力の大幅な低下や角膜移植を受けることにもなる可能性があるということです。早期にきちんと治療を行うことにより、たとえ再発をしたとしてもそれほど大きな視力の低下を伴うことは少ないでしょう。

角膜ヘルペスで軽い症状なのが上皮にできる樹枝状角膜炎です。上皮は角膜の外側にあり、ヘルペスができると細胞が抜け落ちて樹木の枝のように見えることから樹枝状角膜炎と呼ばれます。治療法はヘルペスウイルスの増殖を抑えるということで、アシクロビル眼軟膏を使用します。上皮にできる状態であればきちんと治療をすればそれほど角膜にそれほど大きな影響を与えることは少ないですので、早期に治療をすることです。

角膜ヘルペスで重い症状になることがあるのが実質にできる円板状角膜炎です。角膜に対してヘルペスウイルスが悪さをして炎症を起こすことで、その部分が丸く広がり次第に濁ってくることから円盤状角膜炎と呼ばれます。樹枝状角膜炎に比べると角膜の内部に入り込んで症状が起きていますので、治療期間は長くなりますし、そのまま放置すると視力低下などにもつながりますので、いち早く眼科にかかることをおすすめします。抗ウイルス剤と共にステロイドを併用する形で治療を行いますが、ステロイドを適切に使うことがポイントです。